新聞記事「福島民報」に掲載される
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---------------------------以下同記事全文---------------------------------------------------------- 創建から1500年、幾多の変遷・・・ 復興願い境内を整備 いわきの正月寺歳徳神社 「お正月様(年神様)」を主祭神とする、いわき市小川町の正月寺歳徳神社が、祭務所新設など境内を整備して 初めての正月を迎える。 第六十六代神主の村上森一(もりもと)さん(七七)は「お正月様を参拝し、多くの人に平穏な新年を迎えて ほしい」と初詣に向け準備を進めている。 同神社の御神影版画「お姿」は正月飾りとして各家庭に頒布され、家族に富と繁栄、幸せをもたらすとされる。 同神社は継体天皇時代の六世紀に創建されたとされているが、明治時代の神仏分離令、廃仏毀釈で衰退、地域の 小さな神社として地元氏子らが訪れる程度になっていた。 昨年九月に創建千五百年を記念して石鳥居を新設、参拝道を整備した。今年二月には木造平屋建ての祭務所を 建設した。 今回の整備費用は神主の家族や親族らが工面した。宮城県山元町の国立病院機構宮城病院に入院している弟の 達是さん(七〇)=水戸市=は復興を願い、病床で手紙をしたため福島民報社に寄せた。 神主の森一さんは「参拝者でにぎわう神社にすることは弟との約束。例年になくにざやかな正月にしたい」と 話し、子どもたちを招いたもちつき大会の開催などを検討している。 社伝によると、同神社は神仏習合や火災焼失など幾多の変遷を経て寛永二(一六二五)年に「正月寺地福院」 として再興された。 磐城七浜を中心に年神様の総鎮守として栄えた。神社は小川小の裏手にある。かつての小川村中央部で平藩と 三春藩などを結ぶ旧街道の要所だったため、上級官吏や藩主らが休憩したという。 明治元年に寺院が解体され、地元氏子有志が拝殿を建て直した。翌年に「歳徳神社」と改称。明冶四十四年に 神社の歴史を踏まえて「正月寺歳徳神社」と改めた。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- |
報道番組「読売テレビ ニューススクランブル」にて放映 |
当神社の歴史上関連する神社・記録等外部情報との「リンク」
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